〜冒険紀行〜(番外編) |
〜主な出来事〜 | |
5月7日 | 引越し日記 〜苦悩編〜 | ←リヤルローバー引越し |
5月9日 | 引越し日記 〜懺悔編〜 | |
5月13日 | 引越し日記 〜復活編〜 | |
5月16日 | サイト開設1周年記念 | ←秘書の手による。 |
イヤハヤお待たせです。 「もう誰も待ってなかった」などと言わずにおいてください・・・。 さて、いいトシこいた男が、しかも引越しは始めてではないというのに、かような長き期間皆様をお待たせするということは、たしかに有り得べからざる事態でありました。 一体何が、彼――信仰深きウィンダス国民であり、名誉あるアーティファクトをいなせに着こなすタルナイト・ローバーの中の人に起こったのでありましょうか? その謎に包まれた1ヶ月間の真実をここで皆様にお伝えするのが僕の使命であると信じ、筆を起こしたものであります。
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リヤル引越し日記 〜懺悔編〜 どんよりと曇りきった、もの憂く暗いその日、暗雲の低くたれこめたる空の向こうより、僕の携帯が失望の電波を受信した。 引越しの当日から数えて20と幾度目かの正午あたりだった。 僕は電波の送り主――もちろん前回の最後に述べた通り回線配給業者であるが、その若い男の、ハキハキとした明るい声が告げる、重苦しい内容のひとつひとつに、細る喉から振り絞った小さな声で相槌ちを打っていた。 まず、「回線の質を調整する工事」は、問題なく行われたらしい。 その結果、僕の回線には何らの異常もなかったという。 そして、「まだ、繋がりませんよね?」 と確認された。 ・・・ぁぃ。(←細い声) そう答えると、その返事があらかじめ予想済みだった事を裏付けるように、スラスラと次の質問が読み上げられた。 いわく、モデムのまわりにノイズになるような電化製品がないか、ガスのメーターに使用量を量る探知機がついていないか、インターホンの回線が電話線の近くにないか。 ・・・ぃぃぇ。 ありません・・・それどころか、うちにはインターホンなんて上等なものはついてませんし、電池式の、ピンポ〜ンて鳴るだけのショボいやつで、しかも電池が切れているから鳴りません。 ここで相手がひと呼吸置いた。 いよいよ、この電話をかけてきた真の目的である、なにか危険な事実を知らせるつもりなのだ。 これまでの質問など、単なる確認事項、よくある「使用上の注意」のような、誰も顧みない、形式上言わなくてはならない飾りものにすぎないのだ。 「そうですか、となると・・・。」 僕は分かっていた、この問題のただならぬことを。 頭上の低い雲に押しつぶされるようにうつむきながら、僕は恐ろしい宣告を待った。 いまにも雨が降り出しそうだった。 「一度、電話が繋がるかどうか、確認してみてもらえませんか?」 「エ? 電話、ですか?」 僕は不意をつかれて、おもわず素っ頓狂な声をあげた。 「はい。電話機はお持ちですか?」 「いえ、持ってませんが。誰かから借りて・・・」 (アッ・・・・・・!) 「受話器から発信音が聞こえるかどうかを、一度お試しください」 「帰ったら、すぐに、必ず・・・」 (そ・・・そうか・・・バカな・・・僕はなんて・・・) ゴロゴロ・・・ガガーン! ピシャッ! ついに稲妻が落ちた。 頭上の雲からではない、僕の、脳から心の中に、だ。 いまこそ僕は事の真実を悟った! なんていうバカ野郎なんだ、僕は! そしてこれで、ようやく、回線復帰のメドが立ったぞ! 携帯を切り、雲の切れ間からほのかに見える日の光に向かって僕は叫んだ。 「ユーレカ (我悟れり)!」 そして、ガックリと肩を落とした。
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リヤル引越し日記 〜復活編〜 2000年4月20日にPS1で発売された「ウィザードリィ・ディンギル」は、「ウィザードリィ」が「BUSIN」に墜ちていく前の、ウィズがウィズであった最後の作品である。 ウィズの魅力が、果てのないレベル上げと、未知のアイテムを求めてのひたすらな潜伏であることは、万人が認めるところだろう。 僕は中古でこのゲームを買い求め、ファミコン版「ウィザードリィ2・リルガミンの遺産」で味わって以来忘れていた、あの楽しさを再発見した。 そこにはウィズのすべてが――テンポの良い戦闘、レベルが3ケタになってさえ危険を伴う探索、帰還後のアイテム鑑定での喜びと失望など――があり、懐かしい顔をして僕を迎えてくれた。 日夜同じ洞窟に潜り、スーパー忍者・ローバーのレベルが50を越え、ドラゴン族・オプティのブレスを耐えきる敵が現れはじめてようやく、少しく倦怠を感じた。 そこで僕は次なるゲームを買った、それが「WRC2」である。もちろん中古だ。 WRCというのは「世界ラリー選手権」の略で、ようするにレースゲームだ。 (それなら略は”SRS”じゃないの? とかつぶやいている大和魂丸出しの読者は、北米パーティに入って勉強してくるように。) このゲームがレースゲームの最高峰であることもまた、疑問の余地はあるまい。 なんといっても公道を走るのだ。 急勾配にジャリ道、連続ヘアピンの峠(眺めもいい)、とても覚えきれないほどのコースの長さ。 精密極まるコース取りでコンマ1秒を競うサーキットレースとは違った味わいがある。 ボンボン跳ねる車(道がデコボコなのだ)をいかに制御し、コースごとに異なる路面状態をいかに読みきるか。 僕はこのゲームにも深くハマり込み、おかげでネットから断絶されているという事実を忘れることができた。 しかし、忘れている場合ではなかったのである。
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まったくもう、そんなにこだわったって意味ないですわ。 もうこれでよろしくて? ローバー! 始めの1行に何時間かけるおつもり? いつも面倒な仕事をぜんぶ秘書の私に押し付けてるから、ついにボケたのですわね。 ホラホラそんなふうに短い腕をグルグル回したって無駄ですわ。 その半分の勢いでいいから頭のほうの回転を上げて欲しいですわ! 「サイトを作ってから1年がたちました。ぼくがんばったです」 名文ですわね、そうじゃなくて? エ、みんなのおかげですって。フーン、本当にそう感じてるのか私には疑問ですわ。 だって1周年記念日は、もう1ヶ月も前に過ぎてるんでしょうに。 それを放置に放置を重ねて・・・事情なんか知らないですわ。プイ。 とにかく、少なくとも私にだけは感謝するべきですわ。 いったいこの1年で、いくつのクリスタルを売りさばいたか・・・秘書ってたいへんですのよ! それに、いつ黒25になるおつもり? アスピルがずーーーーーーーーっと倉庫の邪魔ですわ。使わないなら捨ててよろしくて? 関係なくないですわ。 倉庫がスッキリ片付かないから名文も浮かばないのですわ。 いいえ、ローバーに任せてたらいつまでたっても完成なんかしないのは分かりきってますわ。 私が書くから、横から見て、ウンとかスンとか言ったらいいでしょう。 それで、このアスピルは捨ててしまいますわよ? ああ、もう、モーグリのうしろに隠れるのはやめなさいと何度言ったかわからないですわ。 モーグリをクルクル回さない! やっとタイトルが浮かんだんですの? 「サイト1周年に寄せて」ですって?! 寄せてどうするんです、寄せて。自分自身のサイトでしょうに! いいえ、うるさくなんかないですわ。私の権限でそんなのは却下ですわ。 もっと詩的にこう・・・う〜ん、こんなのどう思われて? 「1年がすぎての感想」。 なんですって。プイ、私の腰にも背の届かない御仁に、子供っぽいとか言われたくないですわ。 でもたしかにそうですわね・・・う〜ん、 「『サイト誕生1周年』を読んで」、これでいかがです? ・・・まあタイトルなんかなんだっていいですわ。 タルタルスツールをここに置いてあげるから、その上に立って、横からご覧になっていて。 私が書くから、気に入らない所だけを直したらいいのですわ。 それじゃあ書きますわよ。 (カリカリ・・・) (カリカリカリ・・・・・・) ・・・ええい、邪魔ですわ!! その大きな頭をこっちにグイグイ寄せないでくださる? 遠近法で実際より大きく見えるのかと思ってたら、ホントにヒュムより頭がデカいなんて最近まで知りませんでしたわ。 とにかく、そっちにタルタルデスクがあるから、ぬり絵でもしていて頂戴。 (カリカリ・・・) (カリカリカリ・・・・・・) あら、なんだかだんだん楽しくなってきましたわ! あんがい良いものですのね、文章をものするというのも。フフフ。 う〜ん、ここで現在の政治情勢を述べるというのもいいかも知れないですわね。 我ながら名案ですわ!! わかってますわよ、サイトの1周年を記念して、感謝と今後の意気込みなどを書きたかったのでしたわね。 ジタバタしないでくださる? プイ、いまさらパニックモーション! 私にはちぃとも可愛くなんか見えませんわ。 だいたいレベル61にもなって、引越し処理ミスで1ヶ月も外に出られないなんて。 なぜ私に相談しなかったのか疑問ですわ。 秘書歴2年弱の私にかかれば、NPCにたったの1回話しかけるだけで、やすやすと引越し完了する自信がありますのよ。 ローバーふうに言えば、「我ここにひとつの疑問を呈するものである」、ですわ! フフフ。 ところで今回も、いつもみたいに写真をベタベタ貼るんですの、文章の脇に? まあ、新しい写真はないのですって! 外に出られないっていやなことですわね。 う〜ん、じゃあ、ちょんまげ+おさげの女子っこタルタルのムフフ写真でも貼ったらいかが? たしか、いくつかHDDに保存してるんですわよね。 エ、そんなのないって? フーン、秘密にするんですの? ・・・だからモーグリのうしろに隠れたって無駄ですわ。 モーグリをクルクル回さない! ・・・まあ写真なんかどうだっていいですわ。 よし、と。 完成ですわ! ヤッターですわ!! これこれ。どう思われて? 文字もうんと丁寧に書きましたのよ。 あっあっ、なにをするんですの!! 返しなさい! ブロンズベッドの下に潜りこんだって無駄ですのよ! 訂正したい個所があるんですのね。 う〜ん、まあ、私のサイトじゃないのですし・・・どこを直したいんですの。 却下ですわ。 他の場所なら直してあげてもいいですわよ。でもそこは、それが一番いいんですの。 文章のバランスというものを考えたことがあって? 冒頭で秘書の仕事のたいへんさを描写しておくのは効果的ですわ。 他の場所にして頂戴。 で、どこ? 却下ですわ。 ローバー! 悔し紛れにうちのモーグリの尻尾を引っ張らないでくださるかしら! そしてクルクル回さない! もうそんなことをするなら、どこも直させてあげませんわ。 だいたい私が書いたんですのよ。 はじめの1行に何時間もかかってた人の意見はみんな却下ですわ。 そろそろ競売に出かける時間ですわね。 まったく秘書は忙しいですわ! あ、アスピルは今日付けで売ってしまいますわね。外にも出られないんじゃ使えませんものね。 私の書いた名文章は間違いなくサイトにうpして頂けますわね? 頼みましたわよ、じゃあ! バタン!
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